※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

ドッグフードのパッケージ(缶詰)

ウェットタイプのドッグフード容器に使われることが多いのが缶詰です。
缶詰は未開封の状態で最も日持ちがするパッケージで、およそ3年程度の賞味期限が設けられています。

缶詰でドッグフードを作る場合、製法は人間用の缶詰とほぼ同じで、原材料を調理またはそのまま缶詰に詰め込んでから調味液などを注入し、脱気・密封して加熱殺菌または調理を行い、冷却して製造されています。

缶詰を使用したドッグフードにはその他、以下のような特徴があります。

原材料をそのままの形で使用できる

ドライドッグフードは様々な原材料を粉砕し、混ぜ合わせてから加熱しているものが中心ですが、缶詰タイプのウェットフードは原材料の形を残したまま加熱殺菌し、密封できるため素材そのままの形を残してフードを製造できます。
そのためフードの食感や風味が良く、犬の食いつきがよいフードを作ることができます。

総合栄養食タイプは少ない

缶詰のドッグフードは全体的に火を通すのが、缶詰を密封処理してからとなるため、加熱した時に缶詰の中心と表面とで温度差が出やすいというデメリットがあります。
そのため中まで火を通すのが難しい乾物類は、缶詰の中に入れる前に別途調理が必要となるため、様々な食材を取り入れ、各種栄養素を配合しバランスをとらなければならない総合栄養食作りが難しいという一面があります。

各種栄養素を配合して、総合栄養食の基準を満たしている缶詰フードもありますが、一般的なドライフードの総合栄養食に比べて使われている食材が少なかったり、またドライではあまり使われない添加物が使用されていたりすることがあるため、主食として缶詰を選ぶ場合はフードの目的が「総合栄養食」かどうかを確認すると共に、毎日与えても安心な原材料が使われているかどうか、食材に偏りがないか、パッケージをよく読んでから選ぶようにしましょう。

とろみのある調味液が使われている

缶詰は缶と原材料の隙間に空気が含まれていると、中身が傷みやすくなるのはもちろん、缶そのものも劣化しやすくなりダメージを受けやすくなります。
そのため缶詰のフードは、内部を隙間なくぴったり埋めるように調味液を注入してから密封されています。

この調味液にはドッグフードの見た目を良くし、また美味しさを増すためにとろみのある増粘多糖類というものがよく使われています。

増粘多糖類としてよく使われているのがカラギーナンとグァーガムで、それぞれ以下のような特徴があります。

・カラギーナン......
紅藻類をアルカリ抽出することで得られる多糖類で、とろみがあります。
フードのまとまりを良くし、缶詰からフードを取り出しやすくしてくれます。
また水と油が分離しないようにしたり、時間と共にフード内の水分が分離するのを防いだりする役割があります。

・グァーガム......
グァー豆の胚乳からとれる多糖類で、フードのとろみを増してくれます。
フードのまとまりを良くしてくれます。

また缶詰のドッグフードは水分含有量が多いため、夏場や体調不良時に犬に水分を補給させたい時にも役立つフードです。
未開封で約3年は保存できるためいざという時の水分補給用フードとして、または災害時の非常食として、常備しておくと良いかもしれません。

おすすめコラム一覧Related column