ドッグフードの栄養添加物(イノシトール)

イノシトールはコリンと同様に必須のビタミンではありませんが、細胞膜を構成する成分でもあることから、健康な皮膚を維持するための栄養素として添加されていることがある栄養素です。

イノシトールは体内で合成でき、食品中にも広く存在する

イノシトールは体内で合成することができる栄養素で、細胞や腸内細菌によってブドウ糖を原料に作られています。
食品中では米糠や小麦ふすま、豆類や果物、種子類、肉や魚などにも含まれています。

植物と動物に存在するイノシトールの違い

植物の中ではイノシトールまたはフィチン酸の形で存在し、動物の体内ではイノシトールまたはイノシトールリン酸の形で存在しています。

フィチン酸はミネラルの吸収を妨げることがあると言われており、金属イオンと結びつきやすいキレート化作用の強い成分です。
フィチン酸の構造から体内にはあまり吸収されない成分だと考えられています。

またイノシトールやイノシトールリン酸は生体膜を構成する主要成分として生体膜を作る脂質中に、また細胞質内に存在し細胞内への情報伝達に関わる重要な構成成分で、生命活動に深く携わっており、現在あらゆる分野で研究が進められています。

イノシトールの過不足症状について

イノシトールは体内で一定の濃度に保たれるようコントロールされている成分です。
生命活動に深い関わりを持つ栄養素ですが体内で作ることができ、あらゆる食品中にも広く存在することから栄養素として摂取する必要はあまりないと考えられています。
ただし人間では特定の薬剤を使用していたり、遺伝疾患を持っていたりする人で不足症状が起こることがあるようです。

イノシトールは他の水溶性ビタミンと同様、体内で一定濃度に保たれており過剰になった場合は尿から排出されるため、過剰症については心配がいらない成分だと考えられています。

イノシトールは与えるべき?

イノシトールは健康な犬であれば通常栄養素として摂取する必要はなく、必要がある場合は体内に何等かの異常が起こっている可能性が同時に高いと考えられる成分です。
そのためイノシトールを与えたことで犬に何らかの影響がある時は、まずは動物病院で適切な診断を受けることが必要です。

ドッグフードに添加されていても過剰な場合は排出されるため、与えても特に問題がないと考えられますが、意識的にとる必要はあまりないと考えられるためフード選びでは他の原材料と犬との相性を参考にして合うフードを選んであげるのがお勧めです。

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