ドッグフードの栄養添加物(パントテン酸カルシウム)

パントテン酸カルシウムはパントテン酸を補給するために添加される物質で、パントテン酸を水に溶けやすくするためにカルシウムと結合させてあります。
カルシウムとしての役割はあまり期待できない物質です。

パントテン酸は糖や脂質からエネルギーを作り出す際に必要不可欠な水溶性ビタミンです。
食品中に広く存在する成分で、特に豊富に含んでいるのがレバーや卵、乳製品、米糠や小麦ふすま、大豆や落花生、魚介類などです。

通常不足することはないと考えられているビタミンですが、パントテン酸は酸性、アルカリ性の状態に不安定な特徴があります。

総合栄養食と表記のあるドッグフードではフードの栄養基準値が定められており、パントテン酸についても一定量含まれているため安心ですが、長期保存でフードから失われることがあるので、開封後は保管場所に注意してなるべく早めに食べきることや、一カ月以内に食べきれる量のフードを購入するようにするのがお勧めです。

高脂肪のフードではパントテン酸の要求量が増える

パントテン酸は通常不足することがないと考えられている成分ですが、脂肪が多い食事をとり続けている場合にはパントテン酸の体内要求量が増えるため、不足する可能性もあります。
特に脂肪が多く高カロリーな食事が必要とされる幼犬や成長期の犬では、パントテン酸の要求量が増えることが知られており、必要なカロリーと共にパントテン酸の量についても注意を払ってあげなくてはなりません。

パントテン酸が不足した場合の犬の欠乏症については、エネルギー代謝の異常が起こるため、異常な食欲増加が起こったり、成長停止や脂肪肝、免疫低下や低コレステロール血症などが起こったりしやすいと言われています。

上記のような症状があらわれた場合は獣医師に診察を受けると共に、食事が合っているかどうかなどフードについても相談してみるようにしましょう。
ちなみに過剰に与えた場合の毒性は少ないと言われており、パントテン酸の過剰症についてはあまり心配がないと言われています。

皮膚や被毛の健康維持に必要なビタミン

パントテン酸は皮膚や毛根に栄養を与えることにも一役買っているビタミンで、被毛や皮膚の健康維持のためにも欠かせない栄養素だと言われています。
ドッグフードではパントテン酸を栄養添加物の形で加えてあることが多いですが、上記食材からもとることができます。
皮膚・被毛の健康維持のためのフードを探している場合は原材料欄を確認し、パントテン酸が豊富な食材を使用しているフードを選ぶのも良いかもしれません。

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