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ドッグフードの栄養添加物(リン酸カルシウム)

骨や歯は多量のリン酸カルシウムとリン酸マグネシウム、炭酸カルシウムから構成されていますが、中でもリン酸カルシウムが群を抜いて多く、自然の中では歯や骨を構成する主な成分として存在しています。

リン酸カルシウムについて

リン酸カルシウムは医療用や工業用、肥料まで幅広く利用されている成分で、ドッグフードでは炭酸カルシウムと共に、カルシウムを補給する栄養添加物としてリン酸カルシウムも使用されています。
炭酸カルシウムとリン酸カルシウムは併用されることもあれば、どちらか片方だけ使用されることもあります。

リン酸カルシウムの種類

リン酸カルシウムには様々な種類がありますが、ドッグフードの原材料欄ではその他種類の略称として「リン酸カルシウム」とだけ表示されていることがあります。

ドッグフードの原材料欄でよく見かけるのは、リン酸カルシウムあるいは第二リン酸カルシウムです。
リン酸カルシウムは種類によって用途が異なることがありますが、ドッグフードではカルシウムの栄養強化剤として使用されることが多い成分です。

リン酸カルシウムのリン:カルシウムのバランス

リンとカルシウムはバランス良く摂取する必要があり、リン酸カルシウムはリンのとりすぎによってカルシウムの吸収阻害が起こるのではないかと心配されることがあります。
ただしドッグフードの総合栄養食ではリンとカルシウムの成分比が定められており、含有量の最小値・最大値も定められているため心配ありません。

総合栄養食ではカルシウムとリンのバランスが1:1~2:1の範囲におさまるよう設計されており、リン酸カルシウム配合フードのカルシウム・リンのバランスも、この範囲におさまるように設計されています。

カルシウムの過不足症状

カルシウムはリン以外の様々な影響によっても、過不足が起こることがあるミネラルです。
リン以外にもその他栄養素や食材によって吸収を妨げられることがあり、逆にその他の栄養素や食材によってカルシウムの吸収が促進されることがあります。

カルシウムの吸収を妨げるもの

カルシウムの吸収を低下させる要素として、よく知られているのが過剰なビタミンDを与えた時です。
適量なビタミンDはカルシウムの吸収を促進してくれますが、過剰にビタミンDを与えるとカルシウムの吸収率が低下し、骨の形成に異常があらわれることがあります。
そのため総合栄養食ではビタミンDの使用限度量が定められています。

カルシウム吸収を阻害するその他の要素としてはフィチン酸、リン酸、シュウ酸、食物繊維などがあり、それらの多いフードを与えるとカルシウムの吸収率が低下する可能性があります。
ちなみにリンについては上記の通り、使用限度量が定められており、カルシウムの吸収を阻害しない範囲内でフードに含まれています。

カルシウムの吸収を促進するもの

カルシウムの吸収を促進するものとしては上記の通り、適量なビタミンDがよく知られています。
その他にはアミノ酸のリジン、アルギニン、乳糖やスクラロースなどがあります。

その他、カルシウムは体内のホルモン量によっても吸収促進あるいは吸収阻害が起こることがあり、体内に異常があらわれると骨の形成にも異常があらわれることがあります。
骨に何等かの異常があらわれた時は獣医師に診断を受けるのと合わせて、犬に合った適切な食事についても相談を行ってみるようにしましょう。

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