ドッグフードの栄養添加物(葉酸)

葉酸はほうれん草に多く存在するビタミンで、食品中では主に緑の葉菜類や豆類、小麦胚芽、キノコ、レバーや柑橘類などに多く含まれていることが知られています。

健康な犬であれば食品からだけでなく腸内細菌によっても葉酸が作られているため、不足についてはあまり心配がなく、過剰症についても報告がないためあまり心配はいらないと言われています。
ただし葉酸は犬のライフステージや先天的な原因、後天的な原因で不足することもあり、犬によっては欠乏症があらわれることがあります。

葉酸欠乏症について

葉酸が欠乏すると貧血になりやすく、また葉酸の欠乏が妊娠期に起こると胎児に異常があらわれやすいことから、人間では貧血時や妊娠初期に葉酸を積極的に摂取するよう求められることがあります。
犬でも同様に妊娠期や成長期の若い犬では葉酸が特に重要な栄養素となることから、葉酸の摂取が勧められることがあります。

また貧血が栄養の偏りによる葉酸不足が理由だった場合には、同様に摂取が求められることがあります。

葉酸が不足する背景には遺伝などが関わる先天的な理由と、薬剤の使用や疾患、食事の栄養の偏りなどが原因の後天的な理由があると言われています。

葉酸不足には様々な原因がからんでいることがあり、何が理由で葉酸が不足しているのかは専門家による診断が必要不可欠です。
そのため葉酸不足の症状が疑われる時には獣医師などの専門家にまずは相談してみるのがお勧めです。

食品に含まれる葉酸は酸化の影響を受けやすい

食品に含まれる葉酸は酸化の影響を受けやすく、加工や調理でも失われやすい特徴を持っています。

総合栄養食と表記のあるドッグフードであれば、必要最低限の葉酸はとれるようになっているためあまり心配する必要はないですが、ドッグフードは長期保存による酸化の影響を受けやすいため、栄養の損失を防ぎたい時はフードの適切な保存が必要です。

フードの酸化を防ぐ方法

フードの酸化を防ぐには「空気に触れる面積を減らす」、「空気や紫外線にさらす時間を減らす」、「真空器や脱酸素剤を利用して保存する」などの方法があります。

ドッグフードを購入したら密閉容器やフードストッカーなどに入れ替えて、直射日光の当たらない涼しい場所で保管するようにしましょう。
また容器内を真空にできる機械や容器を使用したり、脱酸素剤を使用したりするのもフードの酸化防止に役立ちます。

また開封後はドッグフードが酸化するスピードも速くなるため、なるべく一カ月以内に食べきれる量だけを購入するようにするのもお勧めです。

他の成分との相性にも気をつけよう

葉酸はビタミンCや酸化防止剤として添加されるアスコルビン酸との相性が良く、食品内にアスコルビン酸が含まれていると葉酸が失われるのを防ぎやすくなると言われています。

一方で葉酸との相性が良くない成分もあり、特に亜硝酸塩が含まれていると葉酸の酸化分解が促進されやすいと言われています。

亜硝酸塩はドッグフードの発色剤や保存剤として利用されることがある添加物です。
そのため葉酸を意識的に犬にとらせたいと考えている時は、亜硝酸塩を使用していないフードを選ぶのがお勧めです。

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