ドッグフードの原産国(タイ)

タイ産のペットフードというと、魚の猫用缶詰を思い出す方も多いかもしれませんが、タイは魚だけでなく世界有数の鶏肉輸出国でもあります。
そのため、チキンを原料とすることが多いドッグフードもタイ産のものがよく見受けられます。

タイ産の鶏肉加工食品の特徴はひなから成鶏まで育てるブロイラー業から、鶏肉を処理し、食品として加工するまでの工程をすべて同一の企業が行っているということです。

また、この鶏飼育から鶏肉、鶏肉加工食品までの一貫した生産体制を築き上げ、さらにそれを世界各国へ輸出するとなると大規模な企業でなければ行うことが難しいので、日本に輸出される鶏肉や鶏加工食品などはタイを代表する大手有名企業が一貫して生産していることが多いようです。

ちなみにペットフードについては、日本企業と上記のようなタイの大手企業が合同でペットフードを製造していたり、世界的に活躍の場を広げる大手ドッグフードメーカーが人件費や原材料費など比較的コストがかからないタイで自社工場を設け、ドッグフードを製造していたりする例が見られます。

いずれにしてもタイ産の鶏肉は大手企業がブロイラー業から担っていることが多いため、人間用の食品にしてもドッグフードにしても、原材料に使われる鶏肉に関してはトレーサビリティシステムがしっかりと整えられており、安心材料が多い食肉と言えるでしょう。

その他タイ産のドッグフードの特徴は以下の通りです。

比較的価格が安い

ドッグフードに使われる原材料で、コストがかさみやすいのがタンパク質源である肉類です。
そのため肉類にかけるコストを抑えるため、安価なフードでは穀類を中心にフード作りを行うことがありますが、タイでは鶏肉が比較的安価で入手できるため、鶏肉をメインに使用したドッグフードでも比較的安価なものが目立ちます。

農産物への不安要素が多い

タイは熱帯性気候のため害虫が多く、農産物を作るにあたっては農薬の使用が欠かせません。
タイ国内で消費する農産物については、常に残留農薬のリスクがあると言われています。

また過去、タイからペット用のおやつとして輸入されたパパイヤが遺伝子組み換え作物だっただけでなく、人間用の食品として転売されて大きなニュースとなった事件がありました。

輸出用の作物については、輸出国で農産物の安全性についてチェックが行われており、日本でも同様残留農薬や添加物、遺伝子組み換え作物の有無について検査で合格したものだけが輸入されています。

またタイで生産されている輸出用の農産物は、輸出業者や輸出企業が農薬使用についてタイの農家に直接指導を行い、安全な農作物を育てるための体制が整えられているため比較的安心できる作物と言えます。

さらにペットフードをタイから輸入して日本で販売する場合、ペットフード安全法の基準に基づいたもの、安全試験に合格したものしか販売することができません。

そのためタイ産フードだからと警戒する必要はないですが、タイの農作物は常に上記のようなリスクをはらんでいるということだけは覚えておきたい内容です。

タイ産に限らず、輸入するフードは多かれ少なかれ上記のような問題があります。
輸入フードを主食として犬に与える場合は、企業の消費者への対応が誠実で真摯かどうか、情報をきちんと公開している企業かどうかは常にチェックするようにしておきましょう。
また合わせてドッグフード工場がISO22000やHACCPなど国際的な食品衛生基準を取得しているかも調べてみると良いでしょう。

情報が得にくい海外産のフードだからこそ、より細やかな視点で選び、安全性をしっかりと確立しているフード業者から選んで購入するのがお勧めです。
まずは情報をたくさん集めて、少しでも安心材料が多いところからフードを購入するようにしましょう。

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