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ドッグフードの種類(セミモイストタイプ)

セミモイストタイプは水分含有量が25~35%程度含まれているドッグフードで、水分含有量10%前後のドライフードや10~30%程度のソフトドライフードよりも、水分を多く含んでいる特徴があります。

原材料にビタミン・ミネラルなどの栄養素を混ぜて成型することができるため、ドライ・ソフトドライと共に総合栄養食として販売されていることが多いフードです。

その他、セミモイストフードには以下のような特徴があります。

エクストルーダーは使用せず、加熱・乾燥・冷却で製造されている

セミモイストフードが他のドライ・ソフトドライと異なるところは、エクストルーダーという機械を使用しないで製造されていることです。
セミモイストフードはミンチにした肉や魚に、小麦粉や油脂、野菜やビタミン・ミネラルなどの栄養素を混合し、加熱してから押出成形機で成型が行われています。

エクストルーダーを使用しないことによって加圧による膨化・発泡がされないため、セミモイストフードはどちらかというと犬用おやつやジャーキーのような仕上がりです。
またふくらみが少ない形状のため、角張った形をした粒が多い傾向にあります。

ちなみにセミモイストフードは水分含有量が多いため、フードの劣化を抑えるために保存料やpH調整剤など、様々な添加物が使用されています。
やわらかくて食べやすく、犬にとっても消化しやすいフードですが、含まれている添加物が犬の体質に合わない可能性もあるため注意しましょう。

高い確率でプロピレングリコールが使用されている

ソフトドライと同様、水分含有量の多いセミモイストフードでは高い確率でプロピレングリコールが使用されていることがあります。
プロピレングリコールは防カビ効果と保湿効果の両方が見込める添加物で、水分含有量の高いセミモイストフードづくりに役立つ添加物です。

ただし、このプロピレングリコールは犬が食べる場合には問題が少ないようですが、猫が食べると健康を損ねる恐れ(※赤血球を減少させる恐れ)があると言われている添加物です。
そのためペットフード安全法では、猫に与えてはいけない添加物として指定されています。

猫と犬を同じ家で飼育している場合は、ドッグフードを猫が口にしないように保管方法やご飯の与え方を工夫したり、無添加フードに切り替えたりして注意しましょう。

その他、セミモイストフードで使用頻度の高い添加物

セミモイストフードで使用されることのある添加物には、以下のようなものもあります。

(湿潤剤)
・ソルビトール......
甘味料としても使われることのある添加物で、砂糖などと一緒に食品に添加することで保湿効果が見込めます。

・グリセリン......
甘味のある添加物で、湿潤剤としてだけでなく増粘安定剤としても使われることがあります。
保湿作用だけでなく界面活性作用もあるため、フードに含まれている成分を均一に分散させて安定させる働きがあります。

(増粘安定剤)
・グァーガム......
グァーと呼ばれる種子から得られる多糖類で、冷水にも溶け、高い粘性を持っています。
天然由来の物質で比較的安全なため様々な食品に使用されています。

(pH調整剤)
・乳酸ナトリウム/リン酸ナトリウム/グルコン酸ナトリウム/リンゴ酸/クエン酸......
食品を酸性に傾け、酸性側でよく働く添加物の効果を高めるために使用されることがあります。
逆に食品のpHをアルカリ側に傾ける添加物もあります。

(保存料)
・ソルビン酸/ソルビン酸カリウム......
カビや酵母、微生物を静菌する効果があり、食中毒予防のために使われることの多い添加物です。

また、その他のフードと同様に酸化防止剤や着色料、発色剤などが使用されていることがあります。

セミモイストフードは水分が多くてやわらかいため、歯やあごが衰えていても食べやすく犬が好んで食べてくれることがあります。
ただし添加物などにデリケートな体質だと合わない可能性もあるため、犬の体調などをよく観察しながら与えるようにしてみてください。

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