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ドッグフードの種類(ソフトドライタイプ)

ドライフードの水分含有量が10%程度、もしくはそれ以下なのに対し、ソフトドライタイプのフードは10~30%程度の水分含有量があります。
そのためドライフードよりはふっくらやわらかく、ウェットフードよりは形がしっかりしていて歯ごたえもあるフードです。

またソフトドライフードには以下のような特徴もあります。

ドライフードと同様、エクストルーダーを使用して製造されている

ソフトドライフードもドライフードと同様、粉砕した原材料とビタミン・ミネラルなどの栄養素をエクストルーダーという機械を通して混合・加熱・加圧・冷却し作られています。

製造工程でドライフードと異なるところは10~30%程度の水分を残すために乾燥工程がないことや、保湿剤などを使っていることです。
また水分含有量が多いと微生物が繁殖しやすくなるため、フードの変質を防ぐために砂糖や塩でフードの水分活性を下げたり、防腐効果のある添加物や微生物が繁殖しにくい環境を作るためのpH調整剤を使ったりしています。

製造工程はドライフードと似ていますが、比較的添加物を多く使用して製造されているフードなので添加物の使用有無にこだわりのある方は、原材料欄をよく読んで購入するかどうか検討するようにしてみましょう。

高い確率でプロピレングリコールが使用されている

プロピレングリコールは防カビ効果もありながら、食品の水分を適度に残す保湿効果もあるため、ソフトドライフードの多くで使用されています。
この添加物は犬に与える場合、特に問題はないとされていますが、猫に与えると赤血球を減少させる恐れがあると言われています。

ソフトドライフードを主食として購入している場合で、かつ犬と猫を一緒に飼育している場合は、猫が誤ってドッグフードを口にしないように気をつけてあげましょう。
また犬と猫を同時に飼育している場合は、なるべくプロピレングリコールを使用していないドッグフードを選ぶのがお勧めです。

その他、ソフトドライフードで使用頻度の高い添加物

その他、ソフトドライフードによく使われている添加物には以下のようなものがあります。

(増粘安定剤)
・グリセリン......
甘味のある物質で油脂などから作られる天然のものと、石油を原料にした合成のものとがありますが、現在市場に流通する多くのグリセリンは天然由来のものとなっています。
増粘安定剤はフードに粘りをもたせたり、フード中の水分・成分・栄養素を均一に分散させたりして、フードを安定化させる添加物です。

・カゼインナトリウム......
水によく溶け界面活性作用もあるため、フードに含まれる不溶性の物質を均一にフードに分散させることができる添加物です。
フード中の水分・成分を均一にすることでフードを安定化させます。

(保存料)
・ソルビン酸カリウム/ソルビン酸......
カビ、酵母、微生物に対して静菌効果があり、食中毒を防ぐための保存料として使用されている添加物です。
不飽和脂肪酸の一種ですが、化学的に合成されています。

・デヒドロ酢酸ナトリウム......
上記同様、静菌効果がある保存料で食中毒を防ぐために使用されています。

水分含有量の多いソフトドライフードでは保存料の使用を避けて通りにくいですが、腸内環境に及ぼす影響など、保存料の慢性的な使用による健康への影響は未だ不明瞭なことも多くあります。
保存料を使用したフードを主食にする場合は、犬の体調をよく観察しながら与えるようにしましょう。

(pH調整剤)
・リンゴ酸/クエン酸......
食品のpHを酸性側に保ち、酸性の状態で効果を発揮する保存料など、添加物の働きを高めるために使用されることがあります。
pH調整剤の中には逆に食品のpHをアルカリ側に保つものもあります。

またドライフードと同様に酸化防止剤や着色料が使用されていたり、乳化剤・膨張剤・発色剤などが別途使用されていたりすることもあります。

ソフトドライフードはドライフードと製造方法が似ているため総合栄養食が多いフードです。
さらにやわらかいため、歯やあごが衰えてものが噛めなくなってしまった犬に与えやすいという特徴もあります。
ただし水分含有量が多く、他の種類のフードに比べて添加物の使用割合が多いため、主食として継続的に与える場合は犬の体調をしっかり観察して、犬との相性をよく確かめて与えるようにしましょう。

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