ドッグフードの素材(イワシ)

イワシと呼ばれる魚の中にはマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシなどの種類があり、海外ではマイワシをサーディン、カタクチイワシをアンチョビ、ウルメイワシをラウンドへリングと呼んでいます。

魚粉や魚油に加工したものではなく、イワシそのものを使用したフードは現在、海外産のものが主流を占めています。
また国産フードの場合はイワシ単体ではなく他の種類の魚と混合し、加熱・加工した魚由来の原材料に使用されていることが多いようです。

加熱・加工した魚由来の原材料には、さまざまな魚を加熱し圧搾して、分離した脂を精製した魚油、分離したエキスを濃縮、あるいは他の素材に吸着させ乾燥させたフィッシュソリュブル、また同工程で残ったものを乾燥し粉砕した魚粉・フィッシュミールなどがあります。
この原材料の一部にイワシが使用されていることがあります。

その他、イワシには上記のような特徴があります。

イワシに含まれる脂肪酸について

イワシに含まれる脂質量はイワシの種類によって異なり、カタクチイワシ(アンチョビ)>マイワシ(サーディン)>ウルメイワシ(ラウンドへリング)の順に脂質が多く含まれています。
ただし含まれている多価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)はカタクチイワシとマイワシではあまり差がなく、カタクチイワシには一価不飽和脂肪酸が多く含まれています。
マイワシはオメガ3系脂肪酸の良い摂取源であり、カタクチイワシはバランス良く脂肪酸がとれる魚です。

どのイワシもオメガ3系であるEPAとDHAが豊富に含まれ、一価不飽和脂肪酸の中ではパルミトレイン酸が豊富です。

イワシに含まれるタンパク質について

イワシだけに限らず青魚・赤身魚共通の特徴として、アミノ酸のヒスチジンが多く含まれているという特徴があります。
ヒスチジンはアレルギー様症状を引き起こすヒスタミンの原料となるアミノ酸で、通常は魚にいるヒスタミン産生菌によって作られます。
そのためイワシなどの青魚・赤身魚はとれた後に冷蔵・冷凍処理をして、ヒスタミンが大量に作られる前に適切に保管することが重要だと言われています。

イワシに含まれるビタミンやミネラルについて

イワシに含まれるビタミンは、イワシの種類によって異なります。
例えばビタミンAはウルメイワシが最も多く、鶏肉の皮や卵などと同程度に含まれています。
ビタミンDについてはマイワシが最も多く、ビタミンDが豊富な魚として知られる鮭と同程度、あるいはそれ以上に含まれています。

またイワシ全種共通の特徴としては、カルシウムや鉄分が豊富なこと、生命維持に必要なビタミンB12と葉酸が豊富なことです。
特にイワシのカルシウムの多さはよく知られており、カルシウムの補給源としてイワシの煮干し・丸干しがペット用おやつとしてもよく販売されています。
鉄分についてはイワシ全種豊富ですがマイワシ・ウルメイワシで特に高く、鉄分が多いと言われる牛肉と同程度に含まれています。

イワシの犬の食いつきについて

イワシは他の魚と比べ飛びぬけて脂質が多い訳ではなく、さらにイワシの中でも脂質の多い種類と少ない種類とがあり、どのイワシをあげるかで犬の食いつき方も変わってくるかもしれません。
ただしイワシは加熱したり、煮干しなど乾燥させたりすると、独特の良い香りがするようになる魚なので、この匂いで犬の食いつきが良くなることがあります。

ドッグフードの場合、イワシは他の魚と一緒にオメガ3系の摂取源として、あるいはタンパク質・カルシウム源として使用されることが多い魚ですが、最近ではプレミアムフードを中心にイワシをメインに使用したフードが増えてきています。
どのイワシを使うかによってフードの特徴も異なってくると思われるため、ぜひ上記を参考に犬に合うものを選んであげてみてください。

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