ドッグフードの素材(ゴマ)

ゴマは国内での自給率が低い食べもので、日本で市販されているゴマの99.9%が輸入品です。
そのため国産であってもドッグフードに使用されているゴマは、輸入された原材料を使用している可能性が高いと考えられます。

ゴマの輸入先は中南米が多いものの色々な国から輸入されており、年平均で25カ国以上の国から輸入されているそうです。

ゴマは収益性が低い割に収穫に手間暇かかり、農家から敬遠されやすい作物で、日本では年々収穫量が減っていっている作物です。
トレーサビリティシステムの働きやすさを考えると、生産者の顔が見えやすい国産ゴマはフードの原材料としてとても理想的ですが、ゴマに限っては上記のような事情があり、産地にまでこだわるのはなかなか難しいかもしれません。

その他、ゴマには以下のような特徴があります。

ゴマの種類と特徴について

市販されているゴマには大まかに白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマの3種類がありますが、細かく分けるとゴマには様々な品種があり、その数はおよそ3,000種類にも及ぶと言われています。
白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマはそれぞれ特徴が異なります。

・白ゴマ......
黒ゴマと比べると若干脂質が多い特徴があり、味にクセが少なく様々な料理に使用することができるため、世界中の国で利用されており最も流通量の多いゴマです。

・黒ゴマ......
香りが強く種皮の割合が多いため、ミネラルが豊富に含まれています。
黒ゴマの種皮には植物性色素も多く含まれ、抗酸化作用も期待できます。
また黒ゴマには女性ホルモン様の働きが期待されている植物性エストロゲンのリグナンと呼ばれる成分が多く、一般的な黒ゴマの3倍以上リグナンを含むリグナンリッチと呼ばれる黒ゴマもあります。

・金ゴマ......
ゴマの王様と呼ばれる金ゴマは、脂質が高く香り高いことが特徴です。
金ゴマは主にトルコで栽培されていますが、日本での栽培も増えており無農薬や化学肥料不使用などにこだわったゴマが生産されています。

ゴマに含まれる栄養について

ゴマは可食部中およそ半分を脂質が占める、脂質量の高い作物です。
中でもオメガ6系であるリノール酸が豊富に含まれています。

またゴマにはタンパク質も多く、約2割程度可食部中に含まれています。
ただしアミノ酸の中ではリジンが少ないため、リジンが多い肉や魚、大豆や乳製品などの食材と組み合わせて食べるのが良いと言われています。

ミネラルの中ではカルシウムが群を抜いて多く、その他のミネラルも他の作物に比べて多い傾向があります。
ゴマには脂質も多く含まれ、食事療法などで脂質やミネラルの摂取制限が必要な犬の場合はゴマの与えすぎに注意が必要かもしれません。

ゴマは固い種皮で覆われているため、犬にとって消化が良い食べものではなく、与える場合には細かくすりつぶすなどの加工が必要だと言われています。
ドッグフードの場合では、ゴマはドライフードに使われることが多く、細かくすりつぶされてから使用されているためフード原材料に使用されている分には安心かもしれません。

ただし近年、ゴマにアレルギーを持つ人が増えてきたことから、ゴマはカシューナッツと共に人間用食品のアレルギー表示推奨品目に追加されています。

犬も同様ゴマに対してアレルギーを持つ可能性があるため、ゴマを加えたフードと犬との相性が悪い場合には獣医師などの専門家に相談して、犬に合ったフードを選んであげるようにしましょう。

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