ドッグフードの素材(タラ)

タラは肉類にアレルギーを持つ犬のために、サーモンと並んでドッグフード原材料によく選ばれることがある魚です。
またタラの肝臓から抽出した肝油は、昔から医薬品やサプリメントなどに使われているほどビタミンや脂肪酸が豊富なことが有名です。
そのためタラから抽出した魚油をドッグフードに添加していることもあります。

タラも他の魚と同様様々な種類がありますが、身近な場所でよく販売されており、日本で見かけることが多いのが「マダラ」と「スケトウダラ」です。
海外では上記二種類のタラだけでなく、コダラやタイセイヨウダラなどの種類が食用タラとして流通しています。
日本でタラというとマダラを指すことが多いのに対し、欧米ではタラというとタイセイヨウダラをあらわすことが多いようです。

その他、タラの特徴には以下のようなものがあります。

タラに含まれる脂肪酸について

タラは驚くほど脂質が少ない魚で、他の魚に比べて1/10以下の脂質しか含まれていないことも多く、低脂質・高タンパク質な食材として人間のダイエット食や療法食でよく用いられている魚です。
脂質が少ないためカロリーを低く抑えることができ、かつタンパク質がしっかりとれるため、ドッグフードでも体重管理用フードによく使われています。

ただし身の部分には脂質が少ないため含まれている脂肪酸も合わせて少なくなり、オメガ3系であるDHAやEPAが他の魚に比べて1/10以下になることがあります。

そのためタラを使用したドッグフードではオメガ3系脂肪酸の摂取源として、タラの身とは別にタラ油やその他の魚を加えたり、あるいは魚油などをドッグフードに添加して脂肪酸のバランスを整えていることがあります。

タラに含まれるタンパク質について

タラは白身魚に分類されるためアミノ酸・ヒスチジンの量が少なく、アレルギー様症状の原因となるヒスタミンが作られにくい魚としてよく知られています。
そのため低アレルゲン食材としてアレルギー対策用のフードの食材に用いられることがあります。
ただし魚アレルギーの原因であるタンパク質・パルブアルブミンはどの魚種にも共通して含まれているため、魚アレルギーがある場合はタラにも注意が必要です

タラに含まれるミネラルについて

タラに含まれるミネラルの中で特に多いのがヨウ素です。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの主原料となる成分で犬にとっても必須ミネラルとされています。

ヨウ素も他のミネラルと同様、とりすぎも不足しすぎも悪影響となりやすいため適度に摂取することが大切です。
食べ物の中にはヨウ素の取り込みを阻害する物質(大豆・えんどうなどに含まれるゴイトロゲン)が含まれているものがあり、これらの食材をたくさんとるとヨウ素の要求量が増えると言われています。
ヨウ素に注目してフードを選ぶなら、ヨウ素の取り込みを阻害しやすい食材とヨウ素の多い食品とのバランスにも注意してフードを選ぶと良いかもしれません。

タラはサーモンと並び、低カロリーでヘルシーな魚として人気がある食材です。
ただし上記の通り、タラは脂質が少ないため体重管理用の食材には向いていますが、魚由来の脂肪酸や脂溶性のビタミン摂取源としては向いていないことがあります。
タラを使用したフードの場合、その他に使われている食材との組み合わせが重要になることが多いため、ドッグフードの他の原材料に何が使用されているのかにも注目してフードを選んでみるようにしましょう。

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