ドッグフードの素材(チーズ)

ドッグフードに使用される乳製品にはミルクの他にチーズもよく利用されています。
具体的には、以下のようなチーズが使われていることあります。

・ナチュラルチーズ......
牛乳に乳酸菌を加え、発酵させてから酵素(レンネット)を入れてかくはんし、余分なホエイ(乳清)を取り除いてから塩水に浸し、乾燥・発酵させて作られたチーズです。

・プロセスチーズ......
ナチュラルチーズを原材料として作られるチーズで、ナチュラルチーズを加熱し溶かして混ぜ合わせています。
ナチュラルチーズと異なるところは分離を防ぐために乳化剤が使用されていること、加熱するため細菌や酵素が不活化されていることです。

・ゴーダチーズ......
セミハードタイプのチーズで水分が44~55%含まれており、脂質量は多いものから少ないものまであり種類によって異なります。
水分が少なく熟成期間が長いため、深い旨みがあります。
ゴーダチーズはクセが少ないためプロセスチーズのベースによく利用されています。

・チェダーチーズ......
ゴーダチーズ同様、セミハードタイプのチーズです。
チェダーチーズもプロセスチーズの原材料によく使用されています。

・カマンベールチーズ......
白かびに覆われたチーズで、乳脂肪率が40~50%あるものが中心です。

・チーズパウダー......
チーズを乾燥させパウダー状に仕上げてあります。
上記チーズを混ぜ合わせてパウダー状に仕上げている場合もあれば、プロセスチーズのみ、ナチュラルチーズのみなどベースとなるチーズの種類が決まっている場合もあります。

その他、チーズの特徴は以下の通りです。

チーズに含まれるカルシウム、ビタミンについて

チーズはカルシウムが多いことで知られる食品ですが、カルシウムの含有量はチーズの種類によっても異なり、一般的には熟成期間が短いチーズよりも長いチーズの方が多く含まれていると言われています。
またチーズは牛乳を濃縮して作られているため、牛乳からカルシウムをとるよりも少量で効率的にカルシウムがとれるという特徴もあります。

チーズに含まれているカルシウムは乳由来のタンパク質・カゼインを分解する酵素によって金属イオンの状態を保ちやすいため、他の成分と結びつかずそのまま消化吸収しやすいこともよく知られており、消化吸収にも優れています。
カルシウム含有量の多さと、消化吸収率の高いことから、チーズはドッグフードのカルシウム補給源として利用されることがあります。

またチーズに含まれているタンパク質は、熟成させることで乳酸菌によって一部アミノ酸にまで分解させるため、消化吸収しやすいと言われています。

ビタミンについては免疫に関わりの深いビタミンAと脂質の代謝に必要なビタミンB2が多いという特徴があります。

逆にチーズに少ない栄養素がビタミンCと食物繊維です。
そのためチーズを使用したドッグフードを選ぶ場合、ビタミンCや食物繊維の供給源として野菜や炭水化物などを組み合わせていたり、この2つがとれる素材を使用していたりするフードがお勧めです。

チーズに含まれる乳糖について

牛乳には成犬が摂ると便がゆるくなったり、お腹を壊してしまったりすることがある乳糖と呼ばれる成分が含まれていますが、この乳糖はチーズを製造する時にホエイ(乳清)の中へ移行するため、チーズの中には乳糖がほとんど含まれていません。

チーズに含まれる脂質やタンパク質について

チーズに含まれる脂質やタンパク質も、チーズの種類によって異なります。
乾燥があまり進んでいない、水分量の多いフレッシュチーズは脂質やタンパク質が少ないのに対し、乾燥・熟成が進んだチーズでは水分が少なくなる分、脂質やタンパク質の含有量も増える傾向があります。

ちなみに脂質については、チーズは動物性脂肪となるため飽和脂肪酸の含有量が多く、パルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸などを豊富に含んでいます。
そのためチーズは食事療法中でコレステロールの制限が必要な犬の場合には、相性が良くない場合があります。

チーズは風味が良く、脂肪分も多いため犬が喜んで食べてくれる食材ですが、飽和脂肪酸が多いため与えすぎには注意が必要です。
チーズはドッグフードの原材料としてはもちろん、犬用おやつ、ご飯のトッピングなど様々な商品に使われているため、与え方や量に注意しながら、犬と相性のいいものを選んでみてください。

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