ドッグフードの素材(鶏卵)

プレミアムフードを中心に使用されることの多いのが鶏卵です。
使用されている卵は卵白も卵黄も入った全卵が主流で、卵黄のみ使用したフードやヨード卵のようなブランド卵を使用したフードもあります。
またカルシウム源として卵殻カルシウムが使用されている場合もあります。

ドッグフードに使用される鶏卵では、乾燥した卵を使用しているフードが目立ちます。
乾燥卵は噴霧や加熱、あるいは凍結などの方法を使って卵を乾燥させた製品で、液体状の卵に比べて微生物が増殖しにくく、保存性が高いという特徴があります。
また生卵を乾燥させてあるため、液体状の卵に比べて栄養価も高いのも特徴です。
そのため乾燥卵はドッグフードだけでなく、人間用の加工食品にもよく利用されています。

乾燥卵の欠点は、乾燥させることで品質劣化が起こる点で、卵の色や香りなどに変化が起こる場合があります。
香りの変化は噴霧乾燥させた卵よりも凍結乾燥した卵の方が少なく、微生物による品質劣化は加熱乾燥させた卵が最も防ぎやすいと言われています。

ドッグフードの乾燥卵の加工方法までは調べてもわからないことが多いですが、保管中のフードの品質劣化が気になった時には上記も参考にしてみてください。

ちなみに鶏卵の日本の自給率は約97%(平成28年度)です。
乾燥卵についても国産品は輸入品に劣らぬ価格競争力があると言われているため、国産フードは国産卵を使用している可能性も高いと考えられます。

その他、鶏卵の特徴は以下の通りです。

鶏卵に含まれるタンパク質・脂質について

乾燥卵は生卵よりも栄養価が高く、タンパク質では生卵の3倍以上含まれています。
ただし乾燥卵では脂質も同時に多くなってしまい、生卵の3倍以上含まれていることがあります。
栄養価が高い分、乾燥卵はカロリーも高くなるため低カロリーのフードを探している場合は、フード中の乾燥卵使用割合に注意が必要です。

ちなみに鶏卵はコレステロールが高いと敬遠されることがありますが、卵には血清コレステロールを低下する働きのある卵黄レシチンや卵白タンパク質が含まれています。
また、摂取するコレステロールと血液中のコレステロール量はあまり関係がないため、現在ではコレステロールを気にして鶏卵を避ける必要はないと言われています。

ただし卵には動物性食材と同様にパルミチン酸やステアリン酸など、中性脂肪や悪玉コレステロールを増やす働きのある飽和脂肪酸が多く含まれています。
食事療法などで脂質の制限が必要と言われている場合には、獣医師など栄養に詳しい専門家に相談し、乾燥卵を与えることについても尋ねておくと良いかもしれません。

ちなみに不飽和脂肪酸の中ではリノール酸が最も多く、次いでアラキドン酸も豊富です。
魚介類に多い多価不飽和脂肪酸・DHAも卵には含まれています。

鶏卵に含まれるビタミンについて

乾燥卵には生卵よりタンパク質・脂質が豊富に含まれているのはもちろん、皮膚や目の健康に関わりの深いビタミンA、骨の代謝に関わりの深いビタミンD、抗酸化作用のあるビタミンE、出血を止める働きがあるビタミンKなどが生卵よりも豊富に含まれています。
一方で脂質や糖質、タンパク質の代謝に関わりが深く、動物性食材に多く含まれるパントテン酸は、乾燥卵の方が少なくなります。

ミネラルは全般的に乾燥卵の方が多く含まれており、中でもカルシウムや鉄分が豊富です。
ただし食事療法などを行っている場合、各種ミネラルの制限が必要になることがあるため、ミネラル量が心配な場合には、フードについて獣医師などの栄養に詳しい専門家に相談するのがお勧めです。

その他、卵はアレルギー反応を起こしやすい食材だと言われており、犬でも同様にアレルギーを引き起こす可能性があります。
卵を使用したフードを犬に与える場合は、体調や体質と合っているかどうか十分に観察して与えるようにしてみてください。

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