ドッグフードの素材(玄米)

玄米は精白前のお米のことで、糠が除去されていないため糠に含まれるミネラルやビタミン、食物繊維などを摂ることができ、健康に良い穀物としてよく知られています。
健康食材としての玄米人気はドッグフードでも同様で、比較的高価なプレミアムフードで使われることが多い原材料です。

ドッグフードに使われている玄米由来の原材料には以下のようなものがあります。

・玄米......
ドッグフード原材料欄には産地まで記載していないフードが多いですが、食の安心・安全にこだわってドッグフード作りを行っている会社では玄米の産地や農薬使用有無まで記載していることがあります。
お米は糠の部分に農薬が残りやすいため、玄米食では無農薬あるいは減農薬の玄米を選ぶことが勧められています。
ドッグフードを選ぶ場合も上記と同様に農薬の使用有無までこだわって選ぶのがよいでしょう。

・玄米粉......
玄米をそのまま粉末化したものや、清酒製造時に出る米糠あるいは米を粉末化したものなどがあります。
玄米同様、無農薬あるいは減農薬米を使用した粉を選ぶと安心です。

・玄米胚芽......
玄米全体のわずか2%にあたる部分で、米の根や葉になる部分を胚芽と言います。
玄米胚芽は、玄米の胚芽部分を取り出したものです。

・米糠......
精米する時に取り除かれる部分で、玄米の外層に当たります。
油分が多く、ビタミンやミネラル、食物繊維やその他の微量栄養素などが豊富に含まれています。

・米油......
米糠から抽出・精製された油。
主要な脂肪酸はオレイン酸とリノール酸です。

その他、玄米の特徴は以下の通りです。

白米よりも栄養が多い

玄米は白米に比べてタンパク質や脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが多く健康に良い穀物として有名です。
それは精米によって取り除かれる米糠や胚芽部分に上記の栄養素が多く含まれているためで、中でも玄米はビタミンB1が豊富なことで知られています。
ビタミンB1は白米のおよそ5倍含まれており、その他ではビタミンEが約7倍、食物繊維は6倍と多く含まれています。

栄養が多い分、心配な成分も多い

玄米には上記の通り、栄養が多い分心配な成分も多く、その中のひとつがフィチン酸です。
フィチン酸はミネラルとの相性が良く、くっつきやすいためミネラルの吸収を阻害すると言われている成分です。
ただしフィチン酸は体にとって有害なミネラルの吸収も阻害してくれるため、犬にとって相性が良い場合もあれば悪い場合もある成分だと考えられます。

また玄米に含まれている心配な成分としては、米糠部分に含まれやすいと言われる農薬です。
そのため玄米を使用したフードを選ぶ場合は、無農薬あるいは減農薬で育てられた玄米を使用しているフードを選んだ方が安心かもしれません。

玄米は消化しにくい?

また玄米を犬に与えることで心配されているのが、玄米の消化の悪さです。
人間の場合ではよく噛んで食べることで玄米の消化の悪さをカバーすることができますが、犬の場合はそれができないからです。
ただしドッグフードの場合はあらかじめ粉砕した原材料を使用するため、よく噛んで食べる時以上に玄米は吸収しやすく加工されています。

ただし上記の通り、玄米にはフィチン酸が含まれることから栄養吸収を妨げることがあり、消化吸収しやすく加工されていることと、体内にきちんと栄養が吸収されることは別物と考えた方がいいかもしれません。

体調不良で何らかの食事療法が必要な時には、獣医師など栄養に詳しい専門家に意見を聞いて、玄米も含め、体調維持に適した食材や栄養バランスについて相談しておきましょう。

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