ドッグフードの着香料(ミルク系フレーバー)

ミルク系フレーバーは牛乳やバターを酵素(脂肪分解酵素)で分解して得られる香り成分に合成香料を調合してあるフレーバー、微生物が生成する香気成分とその他複数の合成香料とを調合してあるフレーバーなどがあります。
様々な製造方法で作られており、香りも単純にミルクやクリームのような香りを伴うものもあれば、バターやチーズ、ヨーグルトなどの発酵食品を思わせる香りもあります。

ミルク系フレーバーには天然系と合成系とがある

微生物や酵素を使用して生成するフレーバーは、より天然の食材に近い香りを持っているため人間用の食品では、微生物や酵素によって作られたミルク系フレーバーに人気があります。

一方、ミルク系フレーバーには上記のような天然の香り成分に合成香料をミックスしたものもあります。
ミルク系フレーバーによく利用される合成香料には、バニラの香りで有名なバニリンや、ラクトン系香料などがあります。

ミルク系フレーバーの香り成分

ミルク系フレーバーの香り成分としては、以下のようなものがあります。

・ジアセチル......
シャープな甘さが感じられる、バターやチーズのような香りです。
酵母や乳酸菌などが発酵の際に生成する香りで人工的に合成することもできます。

・アセトイン......
クリーミーな甘さが感じられる、バターやヨーグルトを思わせる香りで、人工的に合成することもできる香りです。

・アセトアルデヒド......
ヨーグルトのような香りで、果物などにも多く含まれている香り成分です。
人間ではお酒を飲んだ時に、二日酔いを引き起こす成分としても有名です。
微生物によって自然に作られる成分でもあり、人工で合成することもできる成分です。

・メチルケトン類......
クリーミーなコクを思わせる香りです。

・有機酸類......
酢のような香りがする、ミルク系の香りのバランスをとるのに必要な成分です。

ミルク系フレーバーの役割

ミルク系フレーバーは乳製品独特の香りをフードにつけることで、乳製品のようなコクとマイルドな味わいを感じさせることができ、フードの食いつきを良くしてくれる効果があります。

また香りには不快臭をマスキングする効果もあるため、フードに含まれる嫌な臭いをやわらげて、より美味しく感じさせる役割もあります。

犬はミルクの香りが好き?

上記のようにミルク系フレーバーには甘味を感じさせる香りが多く、甘味が大好きな犬にとって嗜好性が高く、食いつきの良くなる香りと言えます。
ただしミルク系フレーバーはあくまで嗜好性を高めるために添加されている香りであり、乳製品の栄養素がそのままフードに入っている訳ではないため注意が必要です。

ミルク系フレーバーは犬も好みやすく、犬の食が細い時に役立ってくれる添加物ですが、食いつきがいいために犬の体質に合わないフードを与え続けてしまう可能性もあります。
犬が好みやすい香りのフードでは、香料が入っていないフードよりも慎重に犬の状態をよく観察して、犬と相性がいいかどうか確認するようにしましょう。

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