ドッグフードの着色料(黄色5号(サンセットイエローFCF))

黄色5号(サンセットイエローFCF)は比較的使用されることの多い合成着色料で、黄色4号と同様、アゾ系と呼ばれる色素です。

黄色5号の性質について

光や熱、酸に対して強く、安定性が高い一方で、アルカリには弱い特徴があります。

黄色5号を含むアゾ系と呼ばれる色素は、腸内細菌や皮膚常在菌、肝臓によって分解されることが知られており、この時に有害性のある芳香族アミンと呼ばれる化合物が生成されることがあります。
アゾ色素の使用量が多い先進工業国ではがんの発生も多いことから、上記の有害物質生成とがんとの関連性について疑いが持たれ、様々な取り組みや研究が進められています。

食品添加物として指定されている黄色5号を含むアゾ色素については、発がん性について調べられ健康への影響がないことを確認しているため、安全だと考えられているようです。

黄色5号の毒性について

黄色5号の犬への毒性については、毒性を示さない用量として餌に混ぜて与える場合、2%まで(体重1kg当たり500mg相当)だと評価されています。
犬に上記2%色素を餌に混ぜて7年間飼育した試験では、特に異常が見られなかったそうです。
ただし1%、5%濃度で餌に色素を混ぜて与え毒性を調べた試験では、1%濃度で軽度の毒性、5%濃度で中等度の毒性が見られたという報告もあるようです。

安息香酸ナトリウムとの関係

またアゾ色素(赤色40、赤色102、黄色4、黄色5)は安息香酸ナトリウムと同時に摂取した場合のADHDとの関連性についても疑われており、ヨーロッパでは「子供の行動や注意に悪影響を及ぼすかもしれない」という注意文の表示が義務付けられている添加物でもあります。

犬とADHD

ADHDは人間だけでなく、犬にも同様の症状があらわれることがあり、犬の場合は多動障害と呼ばれています。
上記添加物の同時摂取が、犬にも同じ影響を与えるのかどうかは不明ですが、念のため覚えておきたい内容と言えます。

犬と着色料、食べ物の好みについて

犬は人間のようには色を識別することができず、緑と青は人間と同じように見え、黄色や紫色も識別できると考えられていますが、赤は灰色のように見えているそうです。

また犬が食べ物を選ぶ上でもっとも重要視するのは匂いで、その次に食感、味覚の順に影響を与えやすいと言われており、犬は人間のように食べ物を選ぶ上で、視覚から得る情報はあまり重要視していないと考えられます。

そのため着色料は主にそれを購入する人間のために添加していると考えられ、犬にとってはあまり必要のない添加物だといえます。

食品添加物として認められている合成着色料は全て安全性が確かめられており、口にしても問題がないと考えられている添加物です。
ただし上記のように有害性についてまだ不明な点もあり、かつ犬にとってはあまり与える意味がないことから、着色料入りのフードしか食べてくれないという場合を除き、なるべく避けるのが無難と言えます。

犬の食いつきを良くするにはトッピングを使用したり、相性のいいフードを探したりすることで改善する場合もあります。
なるべく日頃から様々なフードに慣れさせ、選択肢を増やしておくようにして、より良いと感じられるフードや与え方を探すようにしましょう。

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