ドッグフードは劣化すると味が落ちる

ドッグフードには油脂が多く使用されているため、酸化すると複雑な香りに変わり、犬の食いつきが悪くなることがあります。
酸化を防ぐには酸化防止剤が添加されているドッグフードを選ぶのが簡単ですが、無添加にこだわりたいときはドッグフードの保存方法、購入量を見直したり、真空容器や脱酸素剤など酸化を防ぐアイテムを取り入れたりなどの工夫が必要です。

ドッグフードは劣化すると味が落ちてしまうため、無駄をなくす意味でも、犬においしいご飯を与える意味でも、なるべく早めに食べきらせるようにしましょう。

油脂が酸化するとできる物質

ドッグフードが酸化して複雑な香りになるのは、主に油脂の酸化によってできる二次生成物が原因です。

酸化が進んだ油脂は、強い匂いを持つデカジエナール、ヘキサナールなどの物質を生成します。
他の油脂よりも酸化が早く進行する不飽和脂肪酸は、特にこれらの物質を生成しやすいのでそもそも酸化させないように保存する事が大切です。

ドッグフードの酸化を進めるもの

ドッグフードの酸化を進めるものとしては空気中に含まれている酸素はもちろんですが、その他にも光や温度、金属が酸化を早めてしまうことがあります。

油脂を光にさらすと紫外線の影響を受けて、ドッグフードの劣化が早くなります。
また油脂の酸化は気温が高くなるほど早くなり、気温が10度高くなると2倍酸化が進むと言われています。
また金属の中の銅と鉄は酸化しやすいので、銅や鉄などの金属を使用した容器でドッグフードを保管するのは避けましょう。

多価不飽和脂肪酸が多いと、フードも酸化しやすい

不飽和脂肪酸にはオメガ3系の脂肪酸と、オメガ6系の脂肪酸があり、オメガ3系にはαリノレン酸やDHA・EPA、オメガ6系にはリノール酸があります。
この2つはバランス良く摂取する必要があるのですが、ドッグフードにはリノール酸を含む食材が多く使用されており、オメガ6系に偏りがちだと指摘されることが増えています。
最近では魚油や亜麻仁油など、オメガ3系の脂肪酸が豊富な食材を多く使用したドッグフードが売られています。

ただしオメガ3系の脂肪酸は酸化しやすいという特徴を持っています。
ドッグフードにオメガ3系の食材を使用する場合、あらかじめ酸化防止処理を施してあることが一般的です。
そのため、あまり心配することはないですが、オメガ3系の脂肪酸が酸化すると異臭の原因になることがあるため、開封から一カ月以上の保存はしないよう注意しましょう。

保存だけでなく流通経路や販売方法にも注目してみよう

ドッグフードの酸化が進みやすいのは開封後ですが、未開封の状態でもパッケージの品質が悪かったり、保存状態が良くなかったりすると酸化が進むことがあります。

真空状態でパッケージされたドッグフードや、包装に気密性・遮光性の高いアルミ箔を使用したドッグフードは酸素が袋の中に入り込みにくいため、酸化も進みにくいと言えます。
また流通経路については、ドッグフードが製造されてから購入者が手にするまでの時間、距離が短ければ短いほど、ドッグフードの酸化も進んでいないと考えられます。

また販売店でドッグフードを涼しく直射日光の当たらない場所、気温変化の少ない場所で保管しているかどうかでも、酸化の進行度が変わります。

保存の仕方で酸化の速度が変わるように、ドッグフードの運搬距離や時間、輸送方法、陳列・保管方法によってもドッグフードの酸化の速度は変わってくるため、ドッグフードが手元に届くまでにどのような経路をたどってきたのかも十分チェックするようにしましょう。

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