偏食を防ぐドッグフードのあげ方

犬は脂肪や油分が多い食べもの、甘い食べものなどカロリーが高いものを好みやすく、場合によっては好きなものしか口にしてくれないことがあります。
ただしこれらの食べものしか口にしてくれないと、肥満になりやすかったり、栄養バランスの偏りからさまざまな疾患にかかりやすくなったりしてしまいます。

犬の偏食が気になる場合は以下のようなケースが考えられるため、環境も含めて食事をもう一度見直してみるようにしましょう。

環境から犬のストレス源を減らす

落ち着いて安定した暮らしをしている犬と、ストレス源にさらされ続けている犬とでは食べものの好みに差が出る場合があります。
前者では食べ慣れたものより新しい食べものに興味を示しやすく、後者では食べ慣れたものしか口にしてくれないことがあるのです。

つまり犬も人間と同じように、安定した暮らしの中では刺激を求め、ストレスの多い環境では落ち着きや安心感を求めます。

犬が特定の食べものしか食べたがらないときは、上記2タイプの場合、圧倒的に後者が多くなります。
そのため犬の偏食を防ぐには、犬に与えるドッグフードを見直すと同時に、犬がストレスを感じやすいもの(騒音、異臭、振動など)を取り除いてあげると改善する可能性があります。

特に屋外で過ごすことが多い犬はストレス源にさらされやすいため、偏食が気になるようであれば、犬小屋周辺の環境を見直してあげましょう。

小さいころから、さまざまな食べ物に慣れさせておく

犬よりは猫に多い症状ですが、小さいころから特定の食べものしか口にしてこなかった動物では、ネオフォビア(新奇恐怖症)と呼ばれる「新しいものを怖がる癖」があらわれることがあります。

犬は新しいものや見たことがないものに対して柔軟性が高い動物で、だからこそ人間と仲良く暮らせるようになった経緯がありますが、見知らぬ何かに対して警戒心が強く働くタイプの犬もいます。
特に昔から番犬として飼われることが多かった柴犬などの日本犬では、新しいフードを嫌がり、食べ慣れたフードしか食べてくれないことも多いようです。

新しいフードへの警戒心を減らすには、小さなころからさまざまな食べ物に慣れさせておくことが大事だと言われています。
サンプル品として無料で配布されているドッグフードもあるため、偏食予防と犬に合うフードを探す目的も兼ねて、幼いころからおやつや間食、しつけのごほうびにいろいろな種類のドッグフードを少しずつ与えてみるようにしましょう。

食べないでいるといいことがある、と覚えさせないようにする

犬のしつけでは、何か一定の動作をさせた後にごほうびを与えることで「これをするといいことがある」と覚えさせていく「正の強化」と呼ばれる訓練方法があります。
この正の強化は犬の食事に対しても、飼い主さんの無意識のところで行われることがあります。

たとえば犬がドッグフードを食べてくれないときに、犬が好きなトッピングを加えたり、おやつを与えたりすると、犬は「ドッグフードを食べなければ、おいしいものがもらえる」と覚えてしまうことがあるのです。

そのためドッグフードを食べてくれないときは一定時間を過ぎたらお皿を下げてしまうことが大事です。
また逆にドッグフードを完食したら犬の好物を与えるようにするなど、「全部食べるといいことがある」と覚えさせるのもよいかもしれません。

自分の思いもよらないところで犬に悪い習慣を覚えさせてしまっていなかったか、犬に好ましくない行動があらわれた時にその前後で自分が犬に対してどんな行動を行っていたか振り返ってみましょう。

また犬の偏食は体調不良のサインだったり、満腹のサインだったり、ドッグフードと犬の相性の悪さをあらわすサインだったりすることもあります。
どのタイプに当てはまるかは犬それぞれで異なるため、獣医師など専門家に相談してみたり、日頃の飼育環境や犬の様子をしっかり観察してみたりして、犬に合った偏食予防方法を取り入れてみるようにしましょう。

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