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ドッグフードの栄養添加物(ビオチン)

ビオチンは硫黄を含むビタミンで、炭水化物や脂質の代謝に重要な役割を持っており、犬の健康な皮膚や被毛を維持するためにも必要な栄養素だと言われています。

食品に含まれるビオチンについて

ビオチンは食品の中ではレバーや卵黄、豆類や穀類などに多く含まれており、犬では腸内細菌でもビオチンが作られています。
食品に含まれるビオチンは大部分がタンパク質と結合しており、タンパク質が少ない野菜や果物にはほとんど少量しか含まれていないそうです。

ビオチンは栄養剤として添加されていることが多いですが、タンパク質の多い食品からとることもできるため、食材由来のビオチンを取らせたい場合は上記原材料を使用しているフードを選ぶと良いでしょう。

ビオチンとドッグフードの基準値について

犬は腸内細菌でもビオチンを合成することができるため、犬がビオチン欠乏症を示すことはあまりなく、総合栄養食でもビオチンの基準値については定められていません。

また犬の栄養基準には総合栄養食にも採用されているAAFCO基準やNRCによる基準、欧州ペットフード工業会連合のFEDIAF基準もありますが、それらのいずれの基準値でもビオチンの含有量について、特に基準値は定められていないようです。

ただし現在、多くのドッグフードではビオチンを栄養添加物として取り入れています。
ビオチンはドッグフードに加えなければならない必須の栄養素ではありませんが、犬によっては欠乏症の心配があったり、皮膚や被毛の健康維持に役立ったりする栄養素であることから、ドッグフードに加えられていることがあります。

ビオチン欠乏症について

上記の通り、健康な犬であればビオチン欠乏症についてはあまり心配いらないと考えられていますが、ビオチンは腸内細菌によっても多く作られていることから、抗生物質を与えている時には不足症状が心配されている栄養成分です。

腸内細菌によって賄われているビオチンは犬の体内要求量のおよそ半分程度だと言われており、抗生物質を与えている時もそうですが、子犬の時期や下痢などで腸内細菌が少ないと考えられる時期では不足が心配されやすいビタミンです。

ビオチン欠乏症が起こると皮膚炎や脱毛症、神経などに異常があらわれやすくなると言われています。
上記のような症状があらわれている時は獣医などの専門家に診断を受けると同時に、ビオチンをとりやすいフードや腸内細菌叢を整えてくれるフードなどについても、合わせて相談してみるのがお勧めです。

生の卵白とビオチンについて

生の卵白にはビオチンと結合し、吸収を阻害するタンパク質・アビジンが含まれています。
アビジンは卵一個分の卵白中に約0.05%程度含まれています。

アビジンはビオチンの吸収を妨げるため、生卵は犬には与えるべきでない食べものとしてよく知られており、生の卵白を大量に与えるとビオチン欠乏症に陥る懸念があると言われています。

アビジンは卵を加熱することによって変性するため、ドッグフードのトッピングやおやつに卵を加える場合は、必ず加熱した卵を与えるようにしましょう。

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