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ドッグフードの栄養添加物(ビタミンB12)

ビタミンB12は微生物が合成するビタミンで、植物性の食品にはあまり含まれていない栄養素です。
海藻類にはビタミンB12が含まれていることがありますが、これは海中の微生物が合成したもので、体内で作用しない不活性型のビタミンB12が多いと言われています。

そのためビタミンB12の良い供給源となる食材は、肉類や魚介類、卵、乳製品などの動物性食材が中心となっています。

ビタミンB12が豊富な食材

ビタミンB12は動物の内臓に多く含まれており、レバーや貝類(可食部に内臓が含まれる)に豊富に含まれています。

ドッグフードでは動物性食品を多く使用しており、栄養添加物としてもビタミンB12が加えられているため意識的に与える必要はあまりないですが、ビタミンB12を意識してとらせたい時は上記のようなビタミンB12が豊富に含まれている食材を使用したフードを選ぶのも良いでしょう。

ビタミンB12の種類について

ビタミンB12は水溶性ビタミンで、アデノシルコバラミン、メチルコバラミン、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミンの大まかに4つの型があります。
生体内では前者3つの型で存在しており、シアノコバラミンはビタミンB12の安定性を高めるために合成されている成分です。

アデノシルコバラミンとメチルコバラミンは光に不安定な性質を持っており、食品の長期保存には不向きな性質がありますが、活性型と呼ばれるビタミンB12でもあり体内で利用しやすいビタミンだと言われています。

合成ビタミンB12(シアノコバラミン)

食品に含まれるビタミンB12の型はアデノシルコバラミン、ヒドロキソコバラミンが大部分で、卵黄やチーズにはメチルコバラミンも含まれています。
シアノコバラミンは合成ビタミンですが、一般的にビタミンB12という場合はシアノコバラミンのことを指し、栄養添加物として使用されることが多い成分です。

ビタミンB12の欠乏症について

ビタミンB12は水溶性ビタミンの中では唯一体内で貯蔵することができ、肝臓で貯蔵されます。
そのため不足症状が出にくいと言われているビタミンですが、体調や体質によっては吸収が阻害されることがあります。

ビタミンB12は葉酸、核酸、アミノ酸の代謝に関わりの深いビタミンで、欠乏すると犬では成長抑制や神経障害が起こりやすいことが知られています。
また胃酸の分泌が低下しやすい高齢犬や、ベジタリアンの犬、消化器系の疾患や小腸がんなどの疾患がある犬ではビタミンB12の欠乏が起こりやすいと言われています。

またビタミンB12は葉酸の再生産にも関わっているため、ビタミンB12が不足すると葉酸も同時に不足することが知られています。
ビタミンB12の不足が疑われる時には動物病院で診断を受け、体調を調べてもらうと共に適切な食事についても相談してみるようにしましょう。

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