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ドッグフードの素材(羊(ラム))

近年になり、鶏肉にアレルギーを持つ犬が増えてきたことから人気を集めているのが羊・ラムを使用したドッグフードです。
ラムを使用したフードには様々な種類があり、ドライフードからウェットフードやおやつなどバラエティに溢れ、犬の好みや体調・体質に合わせて選びやすくなっています。

ただしアレルギー対策という観点で羊・ラムを使用したフードを選ぶ場合は注意が必要です。
アレルギーは羊・ラムを使用したフードを選べば防げるという訳ではなく、ラム肉がアレルゲンとなって発症するケースもあります。
何がアレルゲンとなるかは犬によって異なるため、アレルギー症状が心配な場合は必ず獣医師に相談し、食事相談を行ってからフードを選ぶようにしましょう。

羊・ラムには以下のような特徴があります。

ラムに含まれる脂肪酸について

生後1年未満の子羊のことをラムと言います。
ラム肉に含まれている脂肪酸はオレイン酸>パルミチン酸>ステアリン酸の順に多く、オレイン酸は脂肪酸中約5割を占めています。

またラムに含まれる脂肪の特徴としては、融点が44~55 ℃と高いことです。
体内の温度よりもはるかに高くないと溶けにくいため、吸収しづらく排出しやすい脂だと言われています。

ちなみにラムはマトンほど強くはないですが独特の獣臭がすることがあります。
この匂い成分は脂肪に多く含まれており、青々と茂った葉緑素の多い草を食べることでできる脂溶性の香り成分が原因です。
私たちが食べ慣れている牛も、羊と同じものを食べて育てるとこの特有の匂いがしてくるそうです(現在の牛の飼料は穀物や干し草が主体なので、この匂いがしない)。

ラムの脂肪は融点が高いのですが、酸化しやすい不飽和脂肪酸を多く含むため保存性にはあまり優れておらず、酸化することによってこのラム特有の匂いがきつくなることがあります。

この匂いを犬が好むかどうかは犬それぞれですが、犬が気にして食べないようなら、脂肪の少ないラムの赤身肉を使用したフードを選ぶと良いかもしれません。

ラムのタンパク質

タンパク質含有量は皮なしの鶏むね肉やささみには及ばないものの、牛や豚の赤身肉と同程度に豊富なタンパク質が含まれています。
またアミノ酸もバランス良く含まれています。

ビタミンやミネラルについて

ラムは豚肉と同じようにビタミンB群が豊富に含まれており、中でも貧血にいいと言われるビタミンB12に関しては豚肉よりも豊富なのが特徴です。
またミネラルに関しては牛肉には及ばないものの、亜鉛が多く含まれています。

ラム肉は低カロリーながらタンパク質がとれる食材ですが、ラムを使用したフードは低脂肪タイプ・体重管理タイプだけでなく成犬の健康維持用やおやつ用、高齢犬用など様々な種類のものが販売されています。
また当然ながらドッグフードにはラム以外の様々な原材料が含まれているため、ラムがヘルシーだと言っても、ラム肉由来のフードがヘルシーかどうかはフードの作り方により異なります。
原材料はもちろん、成分表もしっかり確認して犬に合うフードを与えてあげましょう。

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