ドッグフードは冷凍してもよいのか

ドッグフードの基本的な保存方法は、ドライフードなら開封後も常温で保存し、セミモイストやソフトドライ、ウェットフードなどの水分含有量が多いフードは開封後、冷蔵庫で保管しなるべく早めに食べきらせるようにします。
ちなみに水分含有量の多いフードも未開封なら常温で保管することができます。

そのためドッグフードのメーカーによって冷凍保存が推奨されている商品でない限りは、上記方法で保管するのがおすすめです。

ただし手作りドッグフードを与えている場合や、犬が食べきれない量のウェットフードを開封してしまった場合は冷凍保存も必要です。

水分含有量の多いフードを冷凍・解凍するときは以下の点に注意しましょう。

急速冷凍・急速解凍を心がける

手作りドッグフードやウェットフードを冷凍するときは、真空パックにしてから、あるいはラップなどでしっかりと包んでから冷凍するのがおすすめです。
冷凍中も空気や食品内の酵素の影響を受け、ドッグフードが酸化してしまうからです。
そのためフードが空気に触れないよう、きちんと包む必要があります。

またドッグフードを冷凍・解凍するときは、なるべく急速冷凍・急速解凍を心がけるようにします。

凍るスピードが遅いとフードが元に戻りにくい

食品を冷凍するとマイナス1~マイナス5℃の温度帯で、水分が氷の結晶になります。

氷の結晶は表面から徐々に奥へとできて凍っていきますが、凍るスピードが遅いと氷の結晶が大きくなりすぎ、食品を内部から壊していきます。
食品が結晶で壊れてしまうと解凍時にドリップが出てしまい、食品が元の状態に戻りにくくなります。

そのため食品をおいしく冷凍するにはマイナス1~マイナス5℃の温度帯を30分以内に通過させ、なるべく早く冷凍することが重要です。

急速冷凍・急速解凍するコツは?

フードをなるべく早く冷凍するにはフードを薄く伸ばして冷凍したり、熱伝導率の高いアルミトレイにのせて冷凍したりするとよいでしょう。
また塊状の食材が入っていると凍るスピードが遅くなるため、あらかじめ細かく刻んでおきます。

また急速解凍するときも冷凍するときと同様、熱伝導率の高いアルミトレイにのせて解凍します。

解凍時は水が入らないようチャック付き袋などに入れ、流水で解凍すると手早く解凍できます。
水がもったいないときは、熱伝導率の高いアルミトレイにのせたまま常温で解凍するのもよいでしょう。

解凍に時間がかかるほど微生物が繁殖しやすくなり、フードが変質するため、冷凍と同様、解凍も急速で行いましょう。

冷凍で失われやすい栄養について

冷凍中は常温保管中と同様に酸化が進むため、酸化しやすい不飽和脂肪酸やビタミンは変化してしまいます。

そのため冷凍とはいえ保存期間はなるべく短くし、早めに食べきらせるようにします。
また解凍時にできるドリップには食べものに含まれる栄養も流れ込んでしまうため、急速冷凍でドリップをなるべく出さないよう工夫しましょう。

冷凍保存が必要な市販ドッグフードはあまりないため、フードを冷凍する機会もないですが、手作りドッグフードや大量のウェットフードを常に与えている場合、夏場や梅雨時期には冷凍保存が必要です。

冷凍保存は日持ちが効く保存方法ですがデメリットもあるため、過信しすぎず冷凍でもなるべく早めに食べきらせるようにしましょう。
また普段から食べきれる量だけ、少量を用意しておくのもおすすめです。

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